解答と解説
@ (b) A take care of B カブトムシが動かなくなった(カブトムシが死んだ)
C (2) D (1)、(5)
【全訳】
昨年の夏は、私の弟のタクヤにとって特別な夏でした。彼は当時6才でした。
8月のある日、私の家族は村にあるおじの家に行きました。私たちが川で泳いでいると、川の近くの大きな木から小さな黒いものが落ちて来ました。それは、大きなカブトムシでした。タクヤはそのカブトムシを家へ持って帰りました。私たちは家で動物を飼わなかったので、彼は新しい友だちのことで大よろこびでした。
タクヤはそのカブトムシの世話を始めました。彼はカブトムシをカゴに入れ、毎日エサをやりました。時々妹のユカが、カブトムシで遊ぼうとしましたが、タクヤはそのことがいやでした。彼は遊んでいる時も眠っている時もいつでもカゴを持っていました。カブトムシは彼の親友になりました。
8月の最後の日、ある悲しいことがタクヤに起こりました。カブトムシが動くのをやめ、彼は泣きました。
彼にとってとても悲しい夜でした。彼は次の日にカブトムシがまた動き始めてほしいと思いました。
翌朝、彼は早起きして友だちを見てみました。そしてカブトムシが生きていないことに気付きました。彼はカブトムシを小さな箱に入れ、それを持って庭へ行きました。彼はカブトムシをそこに埋め、花をかざりました。彼は長い間動かず何もしゃべりませんでした。
数日後、タクヤは悲しそうではありませんでした。私は彼がカブトムシのことを忘れようとしているのだと思いました。でも、夜、私たちが寝る時に、彼は突然、小さな声で言いました。「カブトムシ、死んじゃった。」「そうね、死んでしまったわね。」と私はやさしい声で言いました。「ねえ、聞いて、タクヤ。あなたがお友だちをなくして悲しいのはわかるわ。でもね、命のあるものはみんな、いつまでも生きていることはできないのよ。だから私たちは、命が大切だということを知るべきなのよ。そして、生きているものを愛して、世話をすることも、大切なのよ。これが、あなたのお友だちが伝えたかったことなのよ。」彼は言いました。「ありがとう。ぼくのお友だち。君のことはいつまでも覚えているよ。」そしてにっこりしました。私もにっこり笑いました。
彼は昨年の夏、小さな友だちから、ひとつの大切なことを教わったのです。