国語・古典(埼玉県公立高校入試問題)
次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
@ かやうにて、御心を互ひになぐさめたまふほどに、三年ばかりありて、春のはじめより、かぐや姫、月のAおもしろう出でたるを見て、つねよりも、もの思ひたるさまなり。
ある人の、
「月の顔見るは、い忌むこと」
と制しけれども、ともすれば、人間にも 月を見ては、いみじく泣きたまふ。
(『竹取物語』による。)
問1@ かやうにて とありますが、この部分を「現代かなづかい」に直し、ひらがなで書きなさい。
問2A おもしろう とありますが、この部分の口語訳として最も適当なものはどれですか。次のア〜エの中から一つ選び、その記号を書きなさい。
ア 不吉な様子で
イ 楽しい様子で
ウ 趣深い様子で
エ つまらない様子で
問3 本文の内容と合うものはどれですか。次のア〜エの中から一つ選び、その記号を書きなさい。
ア かぐや姫は、月を見てはひどく泣いているお付きの人に対して、月を見ることをとめた。
イ かぐや姫は、お付きの人から月を見ることをとめられたが、月を見てはひどく泣いていた。
ウ お付きの人は、もの思いにふけるかぐや姫の姿を見ては、ひどく泣いていた。
エ かぐや姫は、もの思いにふけるお付きの人の姿を見ては、ひどく泣いていた。