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解答と解説

(ア) 2  (イ) 2  (ウ) 1  (エ) 4  (オ) 3

 

<現代語訳>
ある年、疾病がはやって、人々は悩んでいたので、それぞれの家に山伏を呼び、疫病よけの祈祷( き とう)をして、お札をもらい、家の入り口ごとに貼って疫神を防いでいた。それをあるけちな男が、うらやましく思っていたが、もともと祈祷を頼むと、お礼のお金を払わないわけにはいかないが、お札は欲しいし、礼を払うのは惜しい。どうしたものかと考えていると、結局のところ、人の家の門に張ってあるお札を盗み取り、自分の家に張っても同じことだろうと、その夜、ひそかに人の家に張ってある札をめくり取り、自分の家の戸に張っておいた。その明くる朝、隣の人が、ふとその戸を見ると、「貸家あり」というはり紙がしてある。不思議に思って急いで亭主をたたき起こし、「あまりあなたが朝寝坊をしているので、きっと子どものいたずらでしょう。いたずら書きが貼ってあったよ。」と言うと、亭主はあくびをしながら、「それは私が貼った疫病のお守り札だ。」と言う。「いやいやお守りなら、貸家と書くはずはない」とひきはがして見せると、この男、(本当はびっくりしたのにわざと)平気な顔をして、「いやいや、それにはわけがある。疫神がこれを見たら、この家には住む人がいないと思って入らないだろうということで、わざと「貸家あり」と書きました。」と。

 

(ア) 「守りは欲しいし礼銀は惜しし。」とある。
(イ) 盗んだお札を貼ってもお札には違いないのだから、効き目はあるだろうと男は考えたのである。
(ウ) すぐ前の部分に「隣の人、ふとかの戸を見れば、『貸店あり』と、貼り紙してあり。」とある。
(エ) 疫病よけのお札を盗んできたはずが、まちがえて「貸家あり」の札を盗んできてしまったとわかり、非常にびっくりした(肝をつぶした)のである。
(オ) 自分の失態に気づきながらも、「間違えて盗んできてしまった」とも言えないので、とっさに言い訳をしたのである。その言い訳の内容が笑いを誘う。



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