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解答と解説

(一) 何事ぞ  (二) いでいて  (三) エ  (四) ウ  (五) ア  
(六) (例)月の都は不老不死の理想郷だが、そこは人間的な感性をなくする、死の世界とも言えるところであり、むしろ、悩んだり物思いをして苦しんだりすることこそ、人間らしく生きる状態なのであるということ。

 

Aの現代語訳
 八月十五日の(満月に近い)ころの月(の夜)に縁側に座って、かぐや姫はたいそう激しくお泣きになる。人目も今はもうはばかりもなさらないでお泣きになる。この様子を見て、両親たちも「何事か」と大声で尋ねる。かぐや姫が泣きながら言うことには、「前々から申し上げようと思ったけれども、きっと悲しみにお取り乱しになるであろうと思って、今まで過ごしてきたのです。しかし、そう黙ってばかりおられようかと考えて、打ち明けてしまうのでございます。私の身は、人間の世界の人ではありません。月の都の人です。ところが、前世からの因縁があったので、この人間世界に参ったのです。今はもう帰らねばならないときになったので、今月の十五日にあのもとの国から、迎えの人が参るでしょう。どうしても行かなければなりませんから、(御両親の)お嘆きになるのが悲しいということを、この春から、思い嘆いているのでございます。」と言って、たいそう泣くのを・・・

 

(一) 「親ども」がかぐや姫に尋ねる部分。会話の後の「〜と」に着目する。
(二) 現在は使われていない「仮名文字」。「ゐ」→「い」、「ゑ」→「え」と書く。
(三) 漢字をあてると、「甚し」で、「程度が甚(はなはだ)しい」という意味で使われている。
(四) 「係り結び(の法則)」により、前に「なむ」があることから、文末は「連体形」で結ぶ。「ぞ」「や」「か」も同じで文末は「連体形」。「こそ」だけは已然形。
(五) 「執着」とは、深く思いをかけてなかなか断念できないこと。「この世」とは、「翁やおばあさんと一緒に暮らしている、今いる世界」のこと。「いつまでも翁やおばあさんと一緒にいたい」とあることから、「この世」で生きることにこだわっていることがわかる。
(六) 「『思う』こと」の内容をふまえ、人の生きるべき道について、まとめる。



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