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解答と解説

(一) 晴るるもの  (二) ア  (三) イ

 

<現代語訳>
 人が痛切に思って、心の中にしまっておくことのできないことがあるような時に、そのことをひとり言でこまごまと言い続けても、心を晴れさせないものなので、それを人に話して聞かせると、少し心が晴れるものである。そして、その話を聞く人もまったく、ほんとにと思って気の毒がると、いっそうこっちの心は晴れるものである。だからすべて心に深く感じたことは、人に言って聞かせないではいられないものである。

 

(一) 「晴れせぬもの」とは、「(心を)晴れさせないもの」。心にしまっておけないくらい痛切に感じたことをひとり言でこまごま言い続けても聞いてもらうと、少し「心が晴れるものだ」としている。それにあたる部分は、「晴るるもの」。
(二) 「こなた」とは、「こっち、こちら」という意味だが、この場合は、心にしまっておくことができないものをかかえている人を指す。イ〜エは、「こなた」の話を聞く人を指す。
(三) 最後の部分の「人に言ひ聞かせではやみがたきものなり」は、「人に言って聞かせないではいられないものである」という意味。「〜ないではいられない」というのは、「とても〜である」という意味の強調表現である。そして、人に聞いてもらうだけでなく、「まったく、ほんとに」と共感してもらいたいと思うものなのである。そうすることによって、心が晴れるのだと筆者は述べている。



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