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解答と解説

1 ウ  2 (1) こうこう  (2) いかにかく 〜 給ひなむや  3 魚のあはせ  4 イ

 

<現代語訳>
 禅林寺の深覚僧正が、宇治殿へ手紙をさしあげて、「法蔵が破れていますので、修理していただけないだろうか」と申されたので、(宇治殿は)お仕えしている者にお命じになって、まず破損の様子を見につかわせたが、僧正はこのことをお聞きになって、使いの者を近くに呼び寄せて、「どうしてこのように不注意でいらっしゃるのか、これでは帝のお世話はおできにならないだろうと申しなさい。」と言うので、お使いの者は帰ってから、「法蔵が破れている様子も見せていただけませんでした。ただ、お近くにお招きになって、『こうこう申しなさい』、とおっしゃいました。」と申しあげたところ殿も(僧正の真意が)理解できずにいると、お近くに年老いた女房がいらっしゃいましたが、「気の毒に。空腹でいらっしゃるのを、法蔵とおっしゃったのでございましょう。」と申しましたので、「そうであったか。」と、魚の盛り合わせなど(の食べ物を)いろいろと取りそろえて、つかわしますと、「材木をいただいて、法蔵の破れが直りました。」と申された。 思慮深いということは、このようなものだ。
 1 直前の「つかはしたりければ」に着目する。
 2 (1)「au」→「ou」に直す。「kau(かう)」は「kou(こう)」となる。
   (2) 僧正が使いの者を呼び寄せて言った言葉の内容を指す。
 3 「法蔵」=「空腹」の意味なので、法蔵の破れを直す「材木」=空腹を満たす「魚のあはせ」となる。
 4 現代語訳を参照



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