解答と解説
(1) ア (2) (例)建築中の塔から町全体を見渡せるということ。
(3) (例)塔に登るつもりだったが、野球をすることにしたこと。
(4) イ (5) (例)窓を割って、Tomは逃げたのに、Peterは逃げずにあやまったこと。
(6) エ (7) イ(→)オ(→)エ(→)ア(→)ウ
【全訳】
ある日の放課後、何人かの少年達は丘の上の大きな木の回りで遊んでいました。一番背の高い少年のトムは、他の少年達に、「木に登ろうよ。」と言いました。彼らはトムの後を登り始めましたが、ピーターは登りませんでした。
「来られないのかい、ピーター。怖いなら、そこにいてもいいよ。」と木の上のトムが言いました。
ピーターの顔は真っ赤になりました。彼はうつむいて、何も言いませんでした。ピーターは勇気のあるトムが好きでした。彼はトムと友達になりたかったのです。
その夜、トムの父親は家族にこう言いました。「私達は今、塔を建てているんだ。そこから街中見渡せるんだよ。」
次の日の放課後、トムは塔のことを他の少年達に言いました。「塔に行こうよ。」と彼はみんなに言いました。
少年達は塔に向かって歩きました。塔は学校の近くでした。何人かの人達がそこで働いていました。少年達はその塔を見上げました。
「こんな高い塔に登るのは危ないよ。僕は新しいバットを買ったんだ。野球をしようよ。」とピーターは言いました。
「ピーター、お前はいつも怖がりだな。」とトムが言いました。「でも今日はお前の言うことを聞くよ。」
トムが最初にボールを打ちました。ボールは高く遠くに飛びました。そして大きな音が聞こえました。一軒の家のガラスが割れました。トムと他の少年達は走って逃げました。彼らは木の後ろに行き見守りました。しかしピーターは自分が謝るべきだと思い、そこにいました。
その窓が開き、1人の老人が大声で言いました。「おい君、こっちに来なさい。」と。
ピーターは怖くなりましたが、その人の所へ走り寄りました。
「どうも、ごめんなさい。」とピーターは言いました。彼が言えたのはそれだけでした。
「いいよ。」とその人はほほ笑んで言いました。「窓を割るのは悪いことだが、君は『ごめんなさい』と言ったね。とても良い子だ。」
ピーターは家に帰りました。お母さんは台所にいました。「どうして、そんなにうれしそうなの。」と彼女がたずねねました。彼は笑って、彼女を手伝い始めました。
まもなく他の少年達が彼の家に来ました。
「お前と話をしに来たんだ、ピーター。」とトムは言いました。「ごめんな。おれはいつも、お前を怖がりだと言った。おまえは本当の勇気が何かを、おれに教えてくれたよ。」
ピーターは彼の手をとりました。「その事は言わないでよ、トム。」と彼は言いました。「だいじょうぶさ。お前はおれの友達だ。」
(1) みんなは木登りが出来るのに、勇気のない自分に対する気持ちから。
(2) 前夜に父親が話した内容から考えられる。
(3) 塔が意外にも高すぎて、怖くなったということも考えられる。
(4) ピーターは、老人に素直にあやまった事をほめられたので、うれしかった。
(6) ア「君は間違っている。」 イ「君は強い。」
ウ「それを忘れるな。」 エ「そのことを言わないで。」