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国語・古典(山口県公立高校入試問題)

次の文章は、作者が陰暦四月(現在の五月ごろ)にしなの信濃の国(現在の長野県)を旅したときの様子を描いたものである。よく読んで、あとの 一〜四 に答えなさい。

 

 水の音のいと近きは谷川なるべし。ふけゆくままに聞けば、水鶏ともおぼえぬ鳥のいと細きこゑして枕べ近く鳴くなり。何にかはべりけむ。二十日余り一日の月は、山のはを離れて雲もなき中空にさし上れば、明日の夜の月をさヘ思ひけり。麦の秋といふころしもは、麦を刈りをさめて稲の刈場に似てはべれば、いふなめり。さるのみにもはべらず。風の心、雲の行き来、月の光にても、心づから夏としもおぼえず。もとよりいと寒き国なれば、かくして見るさへ葉月ばかりの夜の様なり。                                  
(「折々草」から。一部省略がある)
(注)いふなめり=いうのであろう     心づから=わたしの気持ちのもちかたで     葉月=陰暦八月、現在の九月ごろ

 

一 「こゑ」を、現代仮名遣いで書き直しなさい。
二  次の文は、「水の音のいと近きは谷川なるべし」を分かりやすく解釈したものである。(         )に、適当な言葉を補って、文を完成させなさい。
   (        )谷川が近くを流れているからであろう。
三  「さるのみにもはべらず」は、「それだけではありません」という意味であるが、どのような点について、それだけではないと述べているのか。次の1〜4の中から、最も適当なものを選び、記号で答えなさい。
1 夜の趣を深めている点          2 秋を思わせる点
3 自然に恵まれている点          4 見慣れた風景である点
四 この夜の月の動きが述べられている部分を、二十字以内で書き抜きなさい。

 

この高校入試問題の解答と解説



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