社会・為替(岩手県公立高校入試問題)
次の文を読んで,下の(1),(2)の問いに答えなさい。
今日,世界の国々は,貿易などをとおして互いに結びつきを強めている。貿易代金の支払いや受け取りの際には,自国の通貨と外国の通貨を交換する必要がある。その交換の比率を@ 為替相場という。
現在,国際間の支払いや受け取りには,おもにアメリカ合衆国のドルが用いられている。為替相場は,日々変動しており,A 為替相場と貿易量は密接な関係をもっている。
(1) 下線部@について,クローナ,ドル,バーツ,ユーロは,それぞれスウェーデン,アメリカ合衆国,タイ,EUの通貨の単位を示しています。為替相場が,1クローナ=12円,1ドル=120円,1バーツ=3円,1ユーロ=100円であるとき,次のア〜エのうち,円にかえた場合,その金額が最も大きくなるのはどれですか。一つ選び,その記号を書きなさい。(2点)
ア 20クローナ イ 4ドル ウ 100バーツ エ 5ユーロ
(2) 下線部Aについて,次のグラフは,1985年から1996年までの日本とアメリカ合衆国との貿易における日本の黒字額の変化と,円とドルの為替相場の変化のようすを表したものです。
日本の貿易黒字額と為替相場は,ともに全体として右下がりの傾向を示しています。この傾向は,為替相場の変化が日本の貿易にどのような影響を与えたために生じたと考えられますか。下のア〜エのうちから最も適当なものを一つ選び,その記号を書きなさい。(3点)
ア 為替相場が円安となり,それが日本の輸出を減らし,輸入を増やす働きをしたため。
イ 為替相場が円安となり,それが日本の輸入を減らし,輸出を増やす働きをしたため。
ウ 為替相場が円高となり,それが日本の輸出を減らし,輸入を増やす働きをしたため。
エ 為替相場が円高となり,それが日本の輸入を減らし,輸出を増やす働きをしたため。