国語・古典(石川県公立高校入試問題)
次の文章を読んで、あとの各問に答えなさい。
人に存するものは(人に存わっているものでは)、@眸子(ぼうし)より良きはなし。眸子は、其の悪を掩ふことあたはず。(おおい隠すことはできない)胸中正しければ、則ち眸子瞭らかなり。胸中正しからざれば、則ち眸子( )。其の言を聴きて、A其の眸子を観れば、人B焉くんぞ隠さんや。 (「孟子」より)
(注)眸子…瞳(ひとみ)のこと。
問1 本文中の( )に入る最も適切なものを、次のア〜エから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア 安らかなり イ 近し ウ 澄めり エ 暗し
問2@眸子より良きはなし の現代語訳を書きなさい。
問3A其の眸子を観れば は、漢文では「観其眸子」と書いてあります。この漢文に返り点を付けなさい。
問4B焉くんぞ隠さんや は、「隠すことができない」という意味ですが、何を隠すことができないのか、書きなさい。
問5 本文の内容に最も近い慣用句を、次のア〜エから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア 目は心の鏡 イ 目の色を変える
ウ 目から鱗が落ちる エ 目に入れても痛くない