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国語・古典(福岡県公立高校入試問題)

次の文章を読んで、後の各問に答えよ。

 

魏の文王は、我は賢王なりと思ひて、臣に、「朕は賢王なりや」と問ひ給ふに、仁佐といふ大臣、「君は賢王にてはおはせず」
と申す。「いかに」とのたまへば、「天の与ふる位を得るこそ賢王とは申せ、威をもつて位に居給ふ。これ賢王の儀にあらず」
と言へり。伯父の王位を打ち落としたることを申しけるにこそ。さて怒りて、座席を追ひ立てらる。次に鄭(てき)光(くわう)といふ大臣に
「朕は賢王なりや」と問ひ給へば、「賢王とこそ申さめ」と申す。何の故にかとのたまへば、「賢王には必ず賢臣生まれ合ひ
さふらふに、仁佐ほどにさふらふ者、生まれ合ひ参らせさふらへば、賢王とこそ申さめ」と申しけれは、この言葉を感じて、
仁佐を召し返し、政を正しくして、賢王の名を得たり。

 

(注)魏…中国の戦国時代にあった国名  文王…魏の国の王   臣…けらい、臣下   朕…一人称、ここでは文王自身のこと
仁佐・■光…ともに人の名、魏の文王に仕えた大臣  威…力をもって人を恐れさせ従わせること  儀…立派なふるまい
賢王には必ず賢臣生まれ合ひさふらふに…賢王がいるところには賢臣が、賢臣がいるところには賢王が必ずいるということ

 

問一 本文中で、会話において人が発した言葉には「 」がついているが、
もう一箇所「 」をつけることのできるところがある。その言葉を、
本文中からそのまま抜き出し、答の欄に書き入れよ。
問二 本文中の 怒りて の主語を、次の1〜4のうちから一つ選び、その番号を答の欄に書き入れよ。
1 文王  2 仁佐  3 伯父  4 鄭光
問三 本文中の 仁佐ほどにさふらふ者 とは、大臣である仁佐がどのような人物であるといっているのか。
最も適当な語を、本文中からそのまま漢字二字で抜き出し、答の欄に書き入れよ。
問四 本文中の この言葉を感じて の口語訳(現代語訳)として、最も適当なものを、
次の1〜4のうちから一つ選び、その番号を答の欄に書き入れよ。
1 この言葉の意味を軽くとらえて  2 この言葉に深く心を動かされて
3 この言葉に思わず反感を覚えて  4 この言葉をほめ言葉だと思って
問五 本文の内容が示唆しているものとして、最も適当なものを、次の1〜4のうちから一つ選び、
  その番号を答の欄に書き入れよ。
1 生涯を通して苦労をいとわず、学問に励みたいものだ。   2 少しの時間でも無駄に費やさないようにしたいものだ。
3 判断の誤りに気づいた時は、速やかに改めたいものだ。   4 他人の力を頼みにすることがないようにしたいものだ。

 

この高校入試問題の解答と解説



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